海外で「スタディサプリ」「チャレンジタッチ」「Z会」海外で暮らす小中学生の新常識

小学生や中学生の子供を連れて海外に移住したファミリーにとって、心配のタネの一つは日本語による教育環境かもしれない。海外ではインターナショナルスクールや習い事など現地の子供たちが通う多種多様な施設があり、外国語での教育環境に恵まれている一方で、日本式の学習塾や日本語の教材の選択肢は限られている。

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日本にいれば学校の帰りに学習塾に立ち寄るようなこともたやすいが、クアラルンプール日本人学校ではセキュリティの観点から生徒全員がバス通学であるし、学習塾に通うにも送迎の手配が必要となる。また、自宅で学習しようと思ってもクアラルンプール市内で購入できる日本語教材の選択肢はかなり少ない。

そのような海外暮らしのファミリーが感じる教育機会のギャップを埋めるサービスが海外でも広がり始めている。

シンガポール日本人学校で実証実験が開始された「スタディサプリ(旧名:勉強サプリ)」
「勉強サプリ」はリクルートマーケティング パートナーズが2015年3月にスタートした小中学生向けのオンライン学習サービス。2015年10月よりシンガポール日本人学校中学部で『勉強サプリ』を学校の補助教材として使用する実証実験を開始している

※2016年に「勉強アプリ」は「スタディアプリ」名称変更

自宅で『スタディサプリ』で事前に学習をし、授業は議論形式で行う「反転型授業」を実践する試みで、従来型の学習とは異なり、生徒の考える力や学習意欲を高める学習方法として期待されている。「教育環境の地域格差解消」もスタディサプリが掲げる大きな目標だ。

マレーシアからでもすぐに使用できる「スタディサプリ」
スタディサプリ」はオンラインでWebブラウザからアクセスするだけなので、子供が使ってもよいPCやタブレットがあればすぐに利用開始することができる。マレーシアからでもアクセス制限されることはなく、日本の有名塾に通っているような体験を得ることができる。

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お馴染みのチャレンジがタブレット教材に進化した「チャレンジタッチ」
続いてご紹介するのが、進研ゼミで有名なベネッセが2014年からスタートしたタブレット教材が「チャレンジタッチ」。
専用タブレットを購入する必要があるが、マレーシアでは購入できないので、帰国時に日本で試しにタブレットを1台購入してマレーシアに持ち帰り、マレーシア(クアラルンプール)の自宅で特に問題なく使用できることがわかったので、今では長男と長女がマレーシアで仲良く2台のチャレンジタッチを並べて勉強している。(※注1)

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日本でも海外でも継続できる勉強スタイル
「勉強サプリ」や「チャレンジタッチ」のように教材がオンラインやタブレット配信されることで、海外や地方など場所を問わず、インターネット環境さえあればいつでも優良なコンテンツにアクセスできるようになってきた。また、学習の進捗に合わせてコンテンツを変えたり、保護者向けの画面があったり、子供とメールのやり取りができたりとデジタルコンテンツならではの工夫も施されている。

学習塾と違って、オンライン教材であれば日本に帰国しても同じ勉強スタイルを維持できることも魅力の1つだろう。チャレンジタッチでは日本で通う小学校を指定することができるので、帰任する予定の地域があればその学校で使用している教科書(出版社)の内容を勉強できる。コンテンツの特性にあわせて、小学4年生まではチャレンジタッチで、それ以降は学習サプリを選ぶという選択肢もある。

今回取り上げた教材以外にも同じくタブレットで学ぶ「スマイルゼミ」、「Z会」などオンラインの世界には膨大な数のコンテンツやサービスが立ちあがってきている。「教育環境の地域格差解消」にとどまらず、世界中のコンテンツから自分の興味のある分野を好きな時に好きなだけ学べる”新常識”がもう目の前に広がっている。

Issued by 「マレーシア ソーシャルナビ 2015」

<もっと知りたい方におススメの本>
世界に通用する子供の育て方 (フォレスト2545新書)
長年、教育の現場を経験された著者の立場から、グローバリズムに対応できていない日本の教育の弱点を指摘。グローバル人材を育成するための要点を知ることができる。

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(※注1)厳密にいうとマレーシアと日本の時差1時間を変更するためのタイムゾーンの設定はできないこと、電源が100V用なのでマレーシアでは変圧器が必要となることにご注意ください。当ブログの内容はチャレンジタッチの海外使用を保証するものではありません。)

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