ソーシャルデザインとは

高度経済成長を成し遂げ、豊かさを享受する日本。
実際にアジアの新興国に暮らしてみると、日本での生活がいかに便利で成熟しているのかを改めて実感する。

しかし、これからの日本の将来を考えたとき、少子化、高齢化、地方の過疎化等々とても大きな社会的課題を抱えており、特に若い世代を中心に、新しい発想でこれら社会的課題に取り組みながら自分たちの生活やコミュニティを作り上げていくことが必要になっていくだろう。

日本のように発達した社会を目指そうと勢いを増すアジアの新興国がある一方で、これまでの社会を見直し、次世代の社会のありかたを模索せざるを得ない日本。
それぞれの地域で別々の課題をもっているが、その課題を解決する術をお互いが握っているのではないか。そうであれば、それぞれの地域と地域、そしてそこに住む人と人の接点をうまくデザインすることで、お互いが相手の課題を解消しつつ大きな価値を生む可能性がある。

「ソーシャルデザイン」という言葉は非常に広い意味を持っていて、人や組織によって定義や解釈も様々だが、その一例として、ユネスコが2007年に立ち上げたソーシャルデザインのためのSNSサイト「DESIGN21」では、「ソーシャルデザイン」とは”Better design for the greater good” (大きな良いことをするためのより良いデザイン)と定義されている。

地球と仲間

世界的な視点で見れば、日本は発展余地の大きいアジアの新興国に近く、地理的に恵まれた環境にあるとも言えるし、アジアの新興国にとって日本が歩み成熟させてきた社会を深く理解することは非常に価値があるといえるだろう。地域と地域、人と人、国際交流の接点を創る「ソーシャルデザイン」が、日本とアジアを結び、地域社会の未来を作る。このブログを通して、そのようなことに少しでも貢献できれば幸いです。