訪日外国人数は2017年に過去最高の2,800万人を超えて、増加傾向が続いている。一度来日した外国人観光客の”共感”を得て、何度も日本に旅行するファン(リピーター)を増やしていくにはどのような方法があるのだろうか。その方法の1つが多言語対応のWebサイトを開設して、世界の旅行者に寄り添った情報を発信することである。
マレーシアからも増加する訪日観光客
筆者が暮らすマレーシアからの訪日旅行者数も2017年に初めて40 万人を超えて、勢いを増している。身近なマレーシア人の間でも、よく日本に旅行にいく話題になるし、実際に日本旅行のリピーターになっている人も多い。
2020年までに高所得国家入りを目指すマレーシアでは年々、世帯の可処分所得が増加しており、まだ一度も海外旅行に行ったことがない所得層も潜在的な需要として含めると、今後も訪日観光客の増加傾向は続くといえるだろう。
旅行者が頼りにしているのはネットの情報
そのような外国人の旅行者はどのような方法で情報を得て、旅行先を決めているのだろうか。国土交通省 観光庁が発行した2017年の「訪日外国人消費動向調査」によると、出発前に得た旅行情報源で役に立ったものは、 「個人のブログ」 (31.2%)、 「SNS」(21.4%)、 「自国の親族・知人」( 17.5%)、「旅行会社ホームページ」(16.6%)の順で多くなっている。訪日外国人はインターネット上のコンテンツを情報源にしていることが多いことがわかる。(オレンジ色の部分)
出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの(全国籍・地域、複数回答)
また、同調査で「日本滞在中に得た旅行情報源で役に立ったもの」のデータでは「インターネット(スマートフォン)」の選択率が 69.9%と圧倒的に多い。次いで「インターネット(パソコン)」(17.6%)の選択率が高い。
日本滞在中に得た旅行情報源で役に立ったもの(全国籍・地域、複数回答)
スマートフォンの利用率が98%を超えるマレーシア
「訪日外国人消費動向調査」は全国籍のデータを集計したものであるが、これをマレーシア国籍に絞ると、なお一層、スマートフォンからのアクセスするインターネット上のコンテンツ(ブログ、SNS、ウェブサイトなど)を情報源にしている傾向がでることだろう。なぜなら、マレーシアの各家庭のインターネット利用率は85.7%、スマートフォンの利用率は98.1%と非常に高い。モノやサービスの情報を探すときにインターネットを活用している割合は80%を超えている。(Department of Statistics, Malaysia2017年発行)
ウェブサイトのモバイル対応は必須
マレーシアでは国民所得が向上することと同時に、安価で高速なインターネット環境と高性能なモバイル機器が市場に入ってきたため、国全体に一気に普及したものと考えられる。
普段の生活でもスマートフォンから情報を得ることが当たり前となっている外国人観光客は旅行前も旅行中もスマートフォンからの情報収集を期待しているだろう。ウェブサイトを開設する際にはモバイル対応(レスポンシブ対応)は必須と言える。
外国人観光客の”共感”を得られる情報発信が大切
インターネット、スマートフォンを通じて外国人観光客に向けた情報を発信することは非常に効果的な手段となることは上記のデータが示すとおりだが、それではどのような内容を発信すれば、より多くの外国人観光客のアクセスを得られるのであろうか。
あらためて、外国人観光客が情報を調べる際に役立ったものの上位をみると、「個人のブログ」や「SNS上の口コミ情報」となっている。これは同じ外国人観光客として、実際に体験したことが投稿されている安心感や信頼感があるということだろう。つまり、”共感”を得やすい情報だということだ。
日本で外国人観光客を受け入れる施設や観光地、サービス提供者などは、多言語対応のWebサイトを開設するということだけではなく、SNSや個人ブログなどと同様に、外国人の視点に寄り添って、共感を得られやすい情報発信を行うことが大切ということになる。
海外で多言語対応のWebサイトを制作するメリット
そのような外国人の視点に立った多言語対応のWebサイトをどのように開設し、運用していくことができるだろうか。ここで有力な手段として紹介したいのが、海外、特にマレーシアでのウェブサイト制作だ。外国人観光客が普段生活している国でウェブサイトを制作するメリットは非常に大きい。
1. 外国人の目線で発信することで、共感を得られやすい
日本とは異なる生活習慣や文化のなかで暮らす外国人にとって、日本に旅行することは異文化を体験することになる。旅行者自身も普段とは違う生活や文化を楽しみたいという動機が非常に高い。日本人にとっては当たり前の日常も、外国人観光客が驚くこと、感動すること、楽しみたいこと、わからないこと、気になることであったりすることは多い。日本人の視点、感覚とは異なるのである。
情報発信をする場合には、外国人観光客の目線にそって、「共感」が持てる内容にすることが大事なポイントの1つだ。
マレーシアはマレー系(イスラム系)、中華系、インド系のほかイギリスの文化にも強く影響を受けており、多民族国家で多文化な国家だ。マレーシアの1か国だけで、多くの言語、民族、文化の視点をカバーすることができる。
2. 自然な表現で多言語化できる
発信するコンテンツは多言語対応しておく必要がある。英語と中国語は必須と考えておいた方がよい。このときも単に日本語から翻訳するのではなく、海外のライターが編集することで、外国人観光客にとって自然な表現にすることができる。海外のブロガーやSNSで発信される内容のように親しみがある文章であれば多くの外国人観光客に受け入れられやすい。
3. 安価に多国語版のWebサイトを制作できるマレーシア
マレーシアでは英語や中国語が日常的に使われており、ビジネスでも流ちょうに多国語を使うことができる人材が豊富だ。しかも、インターネットやデジタルデバイスを活用できる環境が整っているので、Webサイト設計、コーディング、ウェブデザイン、SEO対策などWebサイトの制作から運用まで担うことができるIT人材も豊富となっている。さらに日本と比べると給与水準がまだそれほど高くないので、マレーシアであれば安価で高性能なウェブサイトを構築できることになる。
マレーシアでおすすめのWebサイト制作サービス
マレーシアでのウェブサイト制作といっても、どのように始めてよいかわからない方も多いだろう。そこで、相談先として紹介したいのが、ディバータ アジア社だ。
ディバータの日本本社が開発するWEBサイト構築プラットフォーム(RCMS)は日本で3000社を超える企業に採用されている。ディバータ アジア社(Diverta Asia Sdn Bhd)はマレーシア クアラルンプールに拠点を設けて現地のIT人材を採用し、RCMSを活用した本格的なWebサイトをリーズナブルな価格で提供している。ディバータ アジア社が提供している「SpeedWeb」は企業のホームページを新規開設するノウハウを詰め込んで、格安価格で提供するパッケージ製品となっている。https://www.speedweb.com.my/ Digital Marketing Agency in KL
外国人の共感を得て、安定的なファンづくりに貢献するウェブサイトの制作を一歩進めてみてはいかがだろうか。