マレーシアの首都クアラルンプールでランドマークでいえばペトロナス ツインタワー。クアラルンプール市内中心部に位置する開発地区「クアラルンプール・シティ・センター（Kuala Lumpur City Centre、略称KLCC）」は、ツインタワーを中心にショッピングセンターやホテルやビルが立ち並ぶ地区となっている。
マルチカルチャーで成長し続ける都市
2005年に162万人だったクアラルンプール市内の人口は2015年現在で約170万人。都市計画によると2020年には220万人の人口を抱えることになるクアラルンプールは今日も街の至る所で最先端の高層ビルや巨大ショッピングセンターが建築が続き、めまぐるしい進化を遂げている。
クアラルンプールの街はマレー系、中国系、インド系、そしてヨーロッパや日本など世界各地からあらゆる人種が集まり構成されている。クアラルンプールの街を車で走ると、次々とモダンなビルやモスク、中華街やインド人街が現れる。新旧の文化、世界各国の文化が混在しながらも調和していて不思議な感覚にとらわれる。
首都機能は新行政都市「プトラジャヤ」に移設
マレーシアの首都クアラルンプールはどこの州にも属さず、連邦の直轄地となっているが、国会を除くほとんどの首都機能はクアラルンプールの南50キロの位置にある行政新都市「プトラジャヤ」に移設されてきた。まだ一部残っている行政機関や大使館などもいずれプトラジャヤに移設される予定だ。移設の跡地に巨大な商業施設やホテルなどが建設され、都市機能の新陳代謝を促している。
日本から約7時間20分のフライト。直行便が増加中
日本からクアラルンプール国際空港(KLIA/KLIA2)へは約7時間20分、帰りは約6時間40分のフライト。直行便は日本航空、マレーシア航空、全日空、エアアジアXが就航している。直近では2015年10月からエアアジアXが札幌新千歳空港への直行便の運航を開始し、格安で北海道からクアラルンプールへの旅を楽しむことができるようになった。
- 成田空港⇔クアラルンプール：日本航空、マレーシア航空、全日空
- 羽田空港⇔クアラルンプール：エアアジアX
- 関西国際空港⇔クアラルンプール：マレーシア航空、エアアジアX
関連情報：エアアジアでクアラルンプールに行く方に用意したメモ（PDFファイルあり）
日本とマレイシアの時差は1時間
日本とマレーシアとの時差は1時間。マレーシアは日本と比べて1時間遅れなので、日本からマレーシアに到着したときには時計の針を1時間戻すことになる。サマータイム制はない。
マレーシアとタイはほぼ同じ経度であるが、マレーシアとタイにも時差がある。マレーシアはタイより1時間早い。タイ経由でマレーシアに入国する際には間違えやすいので注意が必要。シンガポールとマレーシアの時差はない。
＜現在のマレーシア時間＞
関連情報： マレーシアの時差
1年を通して常夏の気候
マレーシアは1年を通して常夏の気候で、クアラルンプール首都圏の年間の日中平均気温は27～33℃。服装は一年中、日本の夏の服装で暮らせる。ただし、飛行機の機内や建物内では冷房がかなり効いていることが多いので、長袖のシャツや上着があったほうがよい。
はっきりとした雨季と乾季はないものの、11月～3月にかけては夕方に雷雨になることが多い。屋外にいて雷の音が聞こえたら急いで建物に入ったほうがよい。
強烈だった2015年のヘイズ
毎年5月～10月にかけて、インドネシアの山火事を原因としたヘイズ（煙害）が発生することがある。2015年9月～10月にかけて発生したヘイズは特にひどくて、学校は休校、クアラルンプールマラソンは中止になるなど、市民生活に大きな影響を及ぼした。
ヘイズの最新状況はhttp://asmc.asean.org/home/ で確認できる。2015年10月の特にひどい日はこちらの図のように、ホットスポットと呼ばれる山火事地点から吹き上がる煙が北上してマレーシア全体を覆いかぶさっていた。
国際空港からクアラルンプール市内までの移動
クアラルンプール国際空港(KLIA)に到着後、クアラルンプール市内までの交通はタクシーが一般的。空港からKLIAエキスプレスという急行列車も運航されているが、KLセントラル駅までしか行かないので、クアラルンプール中心部まで行くには乗り換えが必要となる。
タクシー料金はKLIAからクアラルンプール市内まで80リンギット前後。KLIAエクスプレスだとKLセントラル駅まで片道35リンギット。
空港の出口付近にTaxi Counterとよばれるチケットカウンターがあるので、そこでタクシーチケットを購入する前払い制となっている。ドライバーと値段交渉の必要はないのでちょっと安心できる。
空港からクアラルンプール市内までの通常の所要時間は50分～1時間程度であるが、朝および夕方のラッシュアワーだと2時間くらい平気でかかるときがある。特に金曜日の夕方に空港に到着するような場合は、かなりの渋滞を覚悟したほうがよい。時間帯によってはKLIAエキスプレスでKLセントラル駅まで移動して、高架鉄道LRTを利用したほうが圧倒的に早く目的地に到着できるだろう。http://www.myrapid.com.my/rail/routes
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