夕立とともに渋滞の列が伸びるクアラルンプール市内の道路。のろのろと走行する車を眺めていて、ふとWから始まるナンバープレートの多さに気がついた方も多いだろう。
マレーシアで発行されるナンバープレートのルール
マレーシアで発行される車やバイクのナンバーは発行された行政区によって、最初の文字の割り当てが決まっている。クアラルンプールの場合、Wが割り当てられているので、クアラルンプール市内を走っていてWが頭文字のナンバープレートが多いのは当然と言える。
アルファベットの割り当てを覚えておけば、どこから来た車なのか大よその見当がつく。
増え続けるアルファベット
ウィキペディアによるとクアラルンプールでの最初のナンバープレート「W1」は1974年に発行されたそうだ。それから「W9999」に達すると、アルファベットを1つ足して、「WA1」がスタート、それも「WA9999」に達すると「WB1」が始まるというようにアルファベットが足されることでナンバーの枯渇を防いできた。それでもついに、2013年9月に「WYY 9999」まで到達したと記録されている。Zは軍隊用の文字なので、一般用として7文字のナンバーは「WYY9999」が最後だった。
それ以降どうなったかというと「W1A」のように数字の後ろにAを入れて、再スタートしている。数字の後ろにアルファベットが付いている車は新しい車両が多いということになる。クアラルンプールでの自家用車の販売台数を考えると、このシリーズの最終番号「WYY 9999 Y」に到達するのもそう遠くはないだろう。
タクシーはHから始まる
正式に認可を得ているマレーシアのタクシーのナンバープレートはHから始まる。さらに2つ目の文字は先ほどの行政区のアルファベットが使われるので、HWから始まる場合はクアラルンプールのタクシー、HBがセランゴール州のタクシーということになる。もしH以外の文字で始まっているナンバープレートを付けたタクシーが走っていても乗らないことをお勧めしておく。
マレーシアで人気のナンバーは?
道路交通局(JPJ)に特別料金を払えば好きなナンバーを申請することもできるそうだが、すでに発行されたナンバーを取得したい場合は、専門業者から購入することもできる。例えば、http://www.buycarplate.com/では大量の中古ナンバーを取り扱っている。人気のナンバーはそれなりに高額で取引されているようだ。現在売り出し中の「WUW 3」はなんと 10万リンギット(約290万円)! 「BMW」ナンバーもBMWファンから一定のニーズがある。なお、過去には「WWW1」が52万リンギット(約1360万円)で落札されたという伝説もある。
クアラルンプールで渋滞にハマってしまったら、ユニークなナンバープレートを探してみると少しは気がまぎれるかもしれない。
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