2016年のマレーシア物価【クアラルンプール現地レポ】

2015年の急激なリンギット安やGST(消費税)導入はマレーシア物価やクアラルンプールでの生活にどのような影響をもたらしたのだろうか。1年前の記事「物価3分の1は昔の話 2015年のマレーシア物価」で紹介した現地スーパーマーケットの現在の生鮮食品価格も交えながらクアラルンプールからレポートする。

波乱のなか、歴史的なリンギット安に

2015年のマレーシア通貨リンギットは波乱含みだった。原油価格の下落や米国金融政策の転換、中国経済の先行き不安など海外要因だけではなく、4月からのGST導入、政府系不動産開発会社1MDBの巨額債務問題など国内要因によっても揺れ動いた。これらの影響で米国ドルや日本円など外貨に対してリンギットが大幅に下落。特に米国ドルに対しては一時17年ぶりのリンギット安となった。

RM_chart20151

リンギット安の恩恵を受けたMM2H世帯

急激なリンギット安のためマレーシア国外との取引が多い企業は、取引金額が定まらず対応に追われていた。

その一方で、定年退職後にマレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)を取得して、マレーシアで年金生活を楽しんでいる世帯にとっては、アベノミクス以降の円安で年金の価値が目減りしていただけに、2015年後半のリンギット安の恩恵を受けることで、ほっと一息つくことができることとなった。

2016年のマレーシア消費者物価指数

昨年の記事にも書いたように、かつてマレーシアの物価は日本の約3分の1といわれた時期があり、インターネット上の多くのサイトにも「物価3分の1のマレーシアで豊かな生活」といった記載が残っている。しかし、もはやマレーシアの街で買い物をしてそのような感覚を得られることはほとんどない。

IMFのデータによると、2010年を100とした場合、マレーシアの2015年末の消費者物価指数は114.4となっており、この5年間だけみても年平均成長率2.4%以上にて確実に物価は上昇してきた。さらに2016年には平均117を超える予測となっている。

CPI2016

スーパーマーケットでの実売価格に変化はあったのか?

統計データの上では物価指数が上昇しているが、スーパーマーケットで販売されている生鮮食品などの実売価格には変化があったのだろうか。

定点観測のため、昨年の記事と同じスーパーマーケットでほぼ同じ食品を購入してみたところ、野菜やフルーツ、魚など生鮮食品のリンギット実売価格は1年前とほとんど変わらなかった。生鮮食品の値段に変化はあまり見られなかったがリンギットの為替レートが昨年の1RM=34円から今回の1RM=28円に下落したため、円建てで見ると約18%も安くなった感覚だ。

foodprice

なお、マレーシアでは2015年4月より消費税(Goods and Service Tax、以下GST)が導入されているが、写真にあるような生鮮食品はゼロ税率が適用されるので、こちらも昨年から変化はない。レシートを見ると品目ごとにGSTの対象かどうかわかるようになっている。

gstmark

日本からの輸入食材が増加

この1年間でスーパーマーケットの売り場の変化としては、日本からの輸入食材の品目が増えたことが挙げられる。日本で生産されたお米、リンゴやナシなどの果物や野菜など、日本で冬野菜が出荷される時期には特に手に入りやすくなった。現地の生産品と比べるともちろん割高ではあるが、品質が良く美味しい食品を求める家庭にとっては選択肢が増えている。

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スーパーマーケットの食品も二極化の傾向に

多様な人種、文化、世帯が混在するクアラルンプールでは、なるべく現地の食品、食材を購入すれば安く済ませることができるし、日本からの輸入食材のように品質にこだわることもできる。RM10(280円)ほどで食べられるローカルのレストランもあれば、1人何万円もする寿司レストランが連日にぎわっているということもある。

マレーシアでの富裕層世帯が増加するとともに、スーパーマーケットで販売される食品にもそのような二極化が進んできているのだろう。富裕層が増加し、より高価な商品が売れるようになりマレーシア全体の物価指数を押し上げているとみられる。

HouseholdIncome2

2015年~2016年のマレーシア物価まとめ

  • リンギット安の影響により、円建てで生活する世帯にとっては約18%割安になった
  • 消費者物価指数は年2.4%ほど上昇しているが、食品への価格転嫁はあまり進んでいない
  • 野菜や魚、肉などの生鮮食品はGST(消費税)の対象外
  • 富裕層の増加に伴い高級食材の販売品目も増加。低価格品との二極化が始まっている

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